2024年度賃金確定第1回団体交渉を実施

秋季賃金確定闘争に向けて春段階での要求書を提出

 3月14日(木)19時19分から2024年度賃金確定(第1回)団体交渉を実施し、5課題41項目に亘る「2024年度現業系賃金・人事制度に関わる要求書」を提出しました。
 近年、清掃職員の新規採用が再開されてきているものの、採用の辞退が相次いでいます。一方、60歳超の常勤職員の7割水準の月例給が、再任用職員の月例給を下回っている問題があります。若年層の賃金水準は大きな課題ですが、中高年層の賃金改善をしなければ、将来に希望を持つことができず、中高年層の意欲の低下・離職にもつながってしまいます。若年層・中高年層の人材確保の観点から、魅力のある賃金水準を求めました。
 技能・業務系人事制度については、技能主任職の昇任資格基準・担当技能長職の取り扱い・再任用の職務の級による課題などについて指摘し、受験者数の拡大や組織活力の維持、職場の将来の体制を視野に入れた適切な運用を求めました。
 また、高齢期の雇用制度は多くの課題を抱えています。再任用賃金については、定年引上げの完成を見据えた先送りをもはや許すことはできません。そして、60歳超の常勤職員の賃金がそれまでの7割水準となることは、民間の状況とは異なることが聞こえてきており、高齢期の賃金水準改善について強く求めました。さらには清掃の職場は長年の重労働で体に疾患を抱えている職員や、運転に不安を感じる職員もいることから、高齢層職員に対する配慮がより一層必要です。転職制度の改善を求めるとともに、高齢者部分休業を取得しやすい制度とするよう求めました。
 春段階での要求書を提出し、秋に向けた闘いが実質的に始まりました。すべての世代が意欲をもって職務に邁進できる魅力ある賃金水準に向けて、全組合員の総力を結集して闘っていきましょう。今後のあらゆる取り組みへのご協力をよろしくお願いします。