竹信三恵子さん講演会「安倍政権の正体を暴く!」を開催

メディアを動員したイメージ戦略、巧妙な政権運営にダマされてはいけない!

 6月27日、東京清掃会館/SKホールで、竹信三恵子さん(和光大学教授、ジャーナリスト)を招き、「安倍政権の正体を暴く!参院選 真の争点は何か」を表題に、東京清掃労働組合主催による緊急学習会を開催しました。
 22日に参議院選が公示されました。歴史の分岐点になりかねない重要な国政選挙です。今の日本は貧困が蓄積され、格差が拡大する一方です。
 竹信さんは、「メディアを動員したイメージ戦略、巧妙な政権運営を続ける安倍政権にダマされてはいけない!」「”三本の矢”の一つ大胆な金融緩和策は、株などの資産を持つ富裕層と大手企業に利益をもたらしただけ。財政政策による公共事業も雇用への波及効果は低く、地方の中小建設に十分に回らないどころか、東日本大震災の復興の妨げになっている。成長戦略としてやったのは、労働法制の規制緩和くらいで派遣労働者の恒久化をもたらすだけ」「“大国”という支配層のナルチズムへ向けた国民からの総搾り取り(帝国憲法)か、国民の生存権を守る分配(日本国憲法)かの選択が今回の参議院選挙の争点である」と明快に喝破しました。

 また、竹信さんは「広告宣伝の大企業がマスメディア対策をしている/T2(Truth Team)によるメディア監視に注意するべき」「これに対抗するSNSなどによる対イメージ作戦と反アベノミクスネットサポーターズの結成で、情報を共有化する必要」「家族依存福祉の転換」「付加価値の高い新しい産業づくり+カネに依存しない社会システムの整備」「小さな政府路線の再考と再分配の強化」「低所得層も教育を受けられる教育支援の充実~経済的徴兵制への対抗」「財源としての富裕税と法人税の強化+格差縮小後の消費増税というシナリオ」「軍事費を拡大させないための近隣諸国との平和外交(領土より民力の立て直し)」と、参議院選挙の争点を明確にし、今後私たちがやるべき戦略を提言しました。
 
 7月10日に投開票が予定されている参議院選挙は、自治労にとっても重大な政治決戦となります。社会保障の切捨て、地方財政への切込みによる地方公務員の賃金抑制の圧力、改正地公法施行による能力及び実績に基づく人事管理の徹底等は、明らかに労働組合に対する攻撃です!労働組合を無きものとし、憲法改悪の地ならしにやっきになっている安倍政権にしっかりと対峙しなければなりません。
 私たちの声を国会に届けるために、自治労組織内候補/比例代表「えさきたかし」の必勝は生命線とも言えるものです。安倍政権の正体を見抜き、レッドカードをつきつけましょう。