2025年度夏季手当第1回団体交渉を実施

区長会として自主的・主体的な引上げを求める

 5月26日(月)、わが組合は区長会に対して「2025年度の夏季一時金等に関わる要求書」を提出するため、団体交渉を実施しました。
 昨年の賃金確定交渉の結果、多くの中高年齢層においては低額・低率の引上げにとどまり、物価高騰による家計への大きな負担に対して賃金改善に期待した職員からは、悲痛な声が上がっていることを訴えました。また、長きにわたり問題視している公民比較の企業規模についても言及し、比較方法の見直しを求めるとともに支給月数の引上げを求めました。
 新年度に入ったことを踏まえ、昨年の賃金確定交渉時に確認した清掃職員に係る人事・給与制度の抜本的な改善に向けた取り組みについて、改めてわが組合の考えを訴えました。魅力ある人事・給与制度の構築や独自給料表の作成など、6点について具体的な考えを示し、差し迫った大きな課題であることを改めて認識させるとともに、確実な検討を強く求めました。
 再任用職員の一時金については、昨年の他自治体の人事委員会勧告を基に、年金支給開始年齢の引上げなどの状況変化や、定年前常勤職員・会計年度任用職員と支給月数が異なるのは不均衡で公平性を損なうことなどを指摘しました。加えて、特別区における再任用職員の業務内容は補完的なものではないため、同一労働・同一賃金に反するものとし、同じ支給月数にするよう改善を求めました。
 これから1年間で最も過酷な作業を迎えるにあたり、今年も団体交渉にて夏季期間に関わることについて言及しました。厚生労働省が熱中症対策を罰則付きで事業者の義務とする改正省令を交付するなど、熱中症の重症化を防ぐ取り組みが進んでいます。一方、適切な休息・休憩はもちろん、清掃現場では大量の水分補給が必要となりますが、その負担は職員がすべて自費で賄っており、実質賃金が下がっている今日では、もはや限界が来ています。これらのことを訴えましたが、我われが求める熱中症対策は「予防策」こそが必要不可欠であり、夏季休暇の日数増、作業の負担軽減などが効果的な熱中症予防の取り組みだと主張しました。
 今回の団体交渉で夏季一時金と併せて諸課題についても強く要求しました。我われの切実な思いを込めた夏季一時金の要求に対する区長会の回答に注視するとともに、秋季賃金確定闘争に向けてさらに取り組みを強化していきましょう。