2025年度夏季手当(第2回)団体交渉を実施
我われの切実な要求に応えない極めて不満な回答
6月19日(木)に区長会との団体交渉を実施し、5月26日に提出した「2025年度の夏季一時金等に関わる要求書」に対する回答を受けました。
夏季一時金については、先行きが依然として不透明な経済状況や社会一般の情勢に適応する必要があることなどをあげ、我われの要求には応えられないとし、現行の条例・規則どおりに支給すると回答がありました。その他の夏季一時金に関わる要求についても何一つ歩み寄りのない回答であり、わが組合からは「極めて不満な内容」「遺憾である」と厳しく糾弾しました。
一方、我われが長きにわたり求めてきた技能・業務系職員の処遇改善、とりわけ清掃職員の賃金・人事制度の抜本的な改善については、実態を踏まえた人事制度の検討を行い、併せて、給料表などに影響が認められる場合には一体的な検討を行う必要があるという考え方が示されました。昨年の賃金確定闘争で課題を共有し、3月の団体交渉で改めて追及し、今回の団体交渉で秋に向けて精力的に協議していくことを引き出しています。
その他、高齢期雇用制度や人材確保のための取り組み、人事院の有識者会議である人事行政諮問会議の最終提言についても言及しました。
全体的な回答を受けた後、夏季一時金に関わる回答に対する訴えとともに、業務給料表の構造自体に問題があるため、人材確保のためにも改善が急務であるとし、区長会として自主性・主体性を持った検討と我われとの協議を強く求めました。さらに、清掃事業の区移管後も安全で安心な住環境を守るために重役を担ってきたこと、「非正規」への置き換えによって区民サービスの低下につながる危険が生じていること、災害発生時や感染症拡大時における現場力と機動力の重要性は広く社会に認められていること、採用辞退や離職などの問題を解決しなければ特別区の清掃事業は衰退の一途をたどるなど、これまでの我われの努力や清掃事業の実態などを改めて訴えました。
一時金関連要求に対する回答には不満があるものの、支給時期が迫っていることから、現時点ではやむを得ないものと受け止めましたが、最後に、引き続き労使協議によって速やかに課題の解決を図ることを申し入れました。
直営職員として持つ現場力を最大限に発揮し、将来にわたって区民の衛生環境を維持するために、魅力ある賃金水準及び人事制度の構築に向けた抜本的な改善が我われの強い要求です。要求実現のため、今後も秋に向かって様々な場面で要求を積み上げていきましょう。