全国から6000人が結集し市内アピール行動

2016原発のない福島を!県民大集会

 3月12日、郡山市開成山陸上競技場にて「原発のない福島を!県民大集会」が開催され、県内外から6000人が結集しました。東京清掃からは代表9名が参加し、すべての原発廃炉にむけて声をあげました。
 福島第一原発の事故から5年が経過しました。しかし、福島県内だけでも10万人近い県民が依然として避難生活を続けており、居住条件の悪い仮設住宅での生活が続いています。東電福島第一原発の廃炉作業が続けられていますが、溶け落ちた燃料の現状把握もままならず、現場処理は前途多難で、そこで働く人たちの放射線被爆も心配です。
 健康被害に関する現状は、なお厳しいものがあります。県民健康調査が一巡し、100人を超える子どもの甲状腺がんが確認されています。これが原発事故による「多発生」なのか、それとも前例のない全調査による「多発見」なのか議論が分かれますが、いずれにせよ多くの子どもたちが「がん」と診断され、心を痛めていることを私たちはしっかりと受け止めなければなりません。

 国は、2017年3月までに、居住制限区域と避難指示解除準備区域の避難を解除する方針を示しています。その1年後には賠償金も打ち切るとしています。住民にとっては避難指示が解除されたとしても未だに存在する放射能汚染への不安だけではなく、生活インフラ、働く場所などの不安が取り除かれるわけでありません。国や東電が避難指示の解除を、賠償や支援の打ち切りとセットにしていることに、「早すぎる帰還」との懸念を抱かざるを得ません。
 原発事故から6年目を迎え、私たちは新たな決意をもって未来を見据えなければなりません。福島のような原発事故・災害を再びこの地上にもたらさないために、全ての原発廃炉にむけて取組みを続けましょう。