東京23区の清掃事業を守るのは、私たち労働者

東京清掃と関連協の共催で、23区で働く清掃労働者が結集して集会を開催!

 11月30日(水)18時30分から、東京清掃本部SKホールで、「東京23区の清掃事業を考える 清掃労働者集会」が開催されました。集会は、東京清掃労働組合と清掃関連労働組合協議会(以下、関連協)の共催によるもので、区政の第一線で働く清掃労働者として、良質な公共サービスを守る社会的労働運動を目指して実現したものです。
 23区の清掃事業は、毎年、人員・機材の削減が続くばかりですが、本来、臨時的な作業形態である「車付雇上」で、不足人員を補充する区が増える一途です。関連協役員からは、「企業である以上、営利を追求することは当然ではあるが、その一方で、働いている人に対する雇用責任や、行政と共に公共サービスを支えているという自覚と責任を持つべき」、「非正規雇用の人たちは、低い賃金や劣悪な労働条件で、ダブルワークで生計を立てている人も多い」、「社会保険も適用されず、企業にとって都合の良い雇用の調整弁になっている」といった訴えが続きました。

 非正規労働者の賃金格差の是正は、政府内でも「同一労働・同一賃金」を目指す議論が始まっています。また、東京23区で働く非正規労働者の処遇を巡っては、本来厚生年金に加入できる資格があるにも係らず、「加入逃れ」の実態があることが大きな問題となっています。
 集会の冒頭には、東京清掃が昨年作製したDVD「自然にやさしく人にやさしく」を鑑賞しました。高齢社会に入り、自然と人にやさしい清掃事業が求められています。清掃事業は、行政と区民との協働で解決が図られなければならない課題です。行政と区民との接点である現場の第一線で働いているのが、私たち清掃労働者です。そのことに自信と誇りを持って業務にまい進しましょう。
 官・民、正規・非正規の枠を超えた、非常に意義深い集会が開催できました。今集会を契機に、今後、多くの区民や各級議員の皆さんと共に、今後の清掃事業を考える自治研活動の強化につなげていきたいと考えています。