第87回定期大会

現業系人事制度の改善を求める多くの意見が出される

9月24日(日)、わが組合の第87回定期大会が御茶ノ水の連合会館で開催されました。
働く者を取り巻く厳しい情勢が続いています。すべての区で新規採用が抑制され、毎年の合理化で機材も縮小され、職場には閉塞感が漂っています。
昨年の賃金確定期の最終局面で、区長会から、現業系人事制度に係わる必要な協議を行うという言質を取りました。本格的な協議が始まる時期の大会開催となったこともあり、参加した代議員からは、「我われが納得できる人事制度の改善を勝ち取ってほしい」という多くの切実な意見が出されました。

多くの代議員から出された意見の一つは、技能長以上の上位職層への昇任枠の拡大を求める意見でした。職場を取りまとめる「班長」を担っている職員が、技能主任(2級給料表)のままで責任だけが重くなっている実態があります。かつて、級格付け制度があった頃は、職務は技能主任でも、級格付け制度で3級以上の職級に格付けされた職員がこれらの職責を担っていました。しかし、級格付け制度が廃止され、昇格するためには昇任選考に合格するしかありません。級格付け制度に代わる新たな制度、または3級以上の職級に昇格できるような何らかの制度確立を求める意見が出されました。
また、最初の昇任機会である「技能主任」への昇任選考資格基準は、「1級職16年以上」となっています。あまりにも長い昇任資格基準から、職務に対する意欲の維持すら困難になっています。昇任資格基準の短縮を求める意見は、将来に対する不安の声を代表する意見です。
運動方針を提案した坂本副中央執行委員は、「代議員から出された多くの意見は、組合員一人ひとりの切実な意見だと受け止めている。本来、人事制度は、職員の職務に対する意欲の維持や職務の実情を反映した制度でなければならない。納得できる制度の確立に向けて全力を挙げることをお約束する」と答弁しました。

その他、大会開催時期を現行の9月から3月に変更する規約改正が提案され、全代議員による一票投票の結果、圧倒的な賛成多数で可決されました。
政治情勢も混迷を極め、私たちを取り巻く厳しい情勢がこれからも続くことは間違いありません。しっかりと前を向き、全組合員の固い団結でこの困難な情勢に立ち向かおうと、桐田中央執行委員長による力強い団結がんばろうで定期大会は終了しました。