東京清掃労働組合・結成70周年記念行事 「第55年次自治研集会」

区民と行政の協働でつくる23区清掃事業

11月25日、中央区にある銀座ブロッサムにおいて、東京清掃労働組合・結成70周年記念行事として、「第55年次自治研集会」を開催しました。講師に、長年廃棄物行政に携わってきた全国都市清掃会議大熊専務理事、9ヶ月に亘り清掃現場を体験し、「ごみ収集という仕事~清掃車に乗って考えた地方自治~」を上梓した大東文化大学藤井准教授、東京の清掃現場を取材し、毎日新聞に「東京ごみストーリー」と題した記事を10回に亘って連載した成田記者を招き、①災害廃棄物の処理について、②質の高い清掃サービスを提供していくために、③「東京ごみストーリー」の取材現場で考えた清掃事業と題して、廃棄物・清掃行政の課題と住民と共につくる23区清掃事業に関する講演をしていただきました。併せて、講演後には、中里書記長がコーディネーターを務め、多田副中央執行委員長と3名の講師の方がパネラーとなり、シンポジュウムを行うとともに、会場からの質問・意見等を受け、より良質な公共サービスとしての清掃事業を確立するための意見交換を行いました。清掃事業は、行政だけで解決できる課題ではなく、「区民と行政の協働」により解決できる事業です。区民からより身近な施策の確立が求められている中で、現在も、戸別収集、時間帯収集、高齢者訪問収集、安否確認、救急救命技能資格の取得、資源回収品目の細分化、リサイクルセンターの運営など、清掃事業の付加価値を高めた取組が行われています。これらの施策を充実するとともに、現場作業を担う専門性を活かした取組を区民、区議会議員、当局等、各方面の方と幅広い議論を深め、区民ニーズに応える施策を実現することで、信頼される清掃事業の確立を目指します。23区清掃事業は、我われの創意工夫により住民の安心、安全、快適な生活を保障することができます。今後も、現場の第一線で働く我われが主体的に問題を提起し、良質な公共サービスとしての清掃事業を守っていく社会的労働運動を追求していきます。