2019年春闘連続講座

人権としての水が脅かされている!!

2月5日、2019年春闘期を中心とした当面の闘争方針に基づき、大田区議会議員の奈須りえさんを講師としてお招きし、「ヨーロッパを追われた水メジャーが日本を狙う水道民営化」と題して、第1回春闘連続講座を開催しました。国や地方自治体などの公共団体が水道事業の所有権を保有したまま、事業・運営・開発などの運営権を一定期間、民間企業に売却するコンセッション方式を導入し易くする内容を含んだ改正水道法案が、昨年12月6日に可決・成立しました。民間のノウハウの活用で水道事業の立て直しを狙う一方、料金高騰や水質悪化が懸念されています。1990年以降、途上国・先進国を問わず、多くの国や自治体で水道事業が民営化され、多国籍水企業が利潤を得てきました。しかし、2000年以降、ヨーロッパをはじめ多数の自治体で「水道の再公営化」が進んでいます。日本が、儲け先が減った多国籍水企業に「多額の利益を生む国」として狙われています。今回の改正水道法は、国としてのあり方が問われるものです。私たちが担う公務・公共サービスとしての清掃事業を考える有意義な学習会になりました。