「その日のごみはその日のうちに」これが仕事の原則です。
通常は区の全域を、可燃ごみでは3つの地区に、不燃ごみや資源では6つの地区に大きく分けています。その日に行きますと決めてある曜日には、必ず行かねばなりません。次の日にしようかと、理由もなくごみを置いていくようなことができない仕事なのです。少しでも停滞すればまちにごみがあふれ、区民生活が非衛生的で不快なものになってしまうからです。
当然、その日の担当区域の変化は、担当の職員がお互いに理解していなくてはなりません。毎朝のミーティングや作業を終えてからの報告が欠かせません。ごみの集積所への出し方の変更、戸別収集の開始、みなさんの要望への対応、プライバシーへの配慮、高齢者等訪問収集の開始や停止などなど細かい打ち合わせを重ねながら作業は進められています。
こうした綿密な連携があって、「その日のごみはその日のうちに」収集できているのです。
清掃の仕事は土曜も、祝日も休むことはありません。
週2回の可燃ごみの収集、週1回の不燃ごみ・資源の収集を土曜日も、全ての祝日も作業をしています。
都の時代は、祝日を休むこともありました。しかし可燃、不燃、資源の収集形態が定着した区移管後は祝日を休むことなく作業をしているのです。年末年始のときも正月三が日の休み以外は作業をします。区民の方が日々衛生的で快適な生活が送れるようにするために、休むことなくこの仕事は続けられています。
高齢者や障がい者などへの訪問収集もその日その日に欠かさず行かなくてはなりません。担当する班が異なっても、代わりの職員が配置されても、見落としは出来ません。色々とお声を掛けてくださる区民の方も多く、私たちもそうした事業への協力に対し感謝の念で一杯です。
こうした休みのない作業の結果、中間処理を行う清掃工場は、正月三が日も含め、1年を通して、昼夜を問わず稼動しています。安全で円滑な工場の運営により、ごみの流れも止まりません。
私たちは区内のどこにでも出かけていきますから、区民の皆さんに何か困ったことがあればすばやく行動することが出来ます。
自宅で倒れていた高齢者のいち早い発見と救急の連絡、ひったくりに遭った高齢者の手助けと警察への連絡、子ども110番への協力による子どもたちの安全確保、災害時の緊急出動としての阪神淡路大震災被災地への派遣など。警察や救急、介護や福祉との接点に私たちの仕事があり、その必要があれば協力して知恵を出し合うことが出来るのです。地域のコミュニティと上手に関わりながら、私たちの仕事を位置づけることが出来るのです。
ごみ収集という基本的な業務は区民と身近に接する仕事ですから、区民の方と話す機会は数多くあります。こうした経験を活かして住民の皆さんとの身近なパイプ役ともなれます。